2012/05/08

初マラソン体験記

5/6のピッツバーグマラソンにてマラソンデビューを果たしました!
最近の走歴なども含めて振り返ってみたいと思います。

【大会2週間前】

CMUコンピュータサイエンス学部主催の伝統レース、第10回ランダム・ディスタンス・ランに初めて出ました。距離はその名の通りランダムで、サイコロを投げるまで誰にもわからないという、とんでもない大会です。(元々は1983年のRandom Structures and Algorithms conferenceという学会に付属したレースだったようで、第一回の大会でサイコロを投げたのは著名な数学者、ポール・エルデシュ博士だったとか。)

レース直前に投げたサイコロの目の数だけ400mトラックを周回し、トップランナーが指定周を終えそうなところでもう一つのサイコロを振り、さらに出た目の周数を走ります。なので最低2周、最大12周、期待値は7周です。

今年は1つめのサイコロの目が1、2つ目のサイコロの目が2だったので合計3周、1.2kmと予想外に短い距離となりました。普段の練習では10kmぐらいをキロ6分ペースぐらいで走ってるので、中距離レースは最適ペースがわからず、前半飛ばしすぎの76-81-92秒、計4分9秒というタイム(キロ3分27秒ペース)で54人中9位でした。

もらったTシャツはギーク具合がなかなか良いです…?!



その3日後、トラックで10kmのタイムトライアルをしたところ、今までの自己記録より2分以上早い42分37秒(キロ4分16秒ペース)となかなか調子良かったんですが、今考えるとこの練習が運命の分かれ目だとは知るよしもありませんでした。

10kmのタイムからフルマラソンのタイムを予測するには、4.5~5.0ぐらいの「持久係数」を掛ける方法最大酸素摂取量(VOmax)に換算する方法などがあるみたいですが、これらを根拠に推定するとどうもフルは3時間30分を切れるようで・・・。マラソンデビューなので、完走できればいいと思いつつ、あわよくば4時間切リの「サブ4」を狙えればいいなと思ってはいましたが…無謀にもレースペースは3時間30分「サブ3.5」狙いのキロ4分55秒を設定してしまいました。

【大会1週間前~3日前】

シャツを6枚着てても寒いと思ったら、突然40度の熱が出て、病院へ。たぶんインフルエンザだろう診断されるも、検査などはなしでイブプロフェンを出されて終り。去年打ったワクチンはもう効かなくなっていたようです。咳や鼻水などはなく、ひたすら寝たら良くなりました。結局タイムトライアル後からレースまでは2回しか走れませんでしたが、レース前は練習量を落とすものと聞いていたので、休養十分と前向きに捉えることに。

3日前から前日まではカーボローディング期間で、炭水化物、特にパスタ中心の食事が効果的だそうです。グリコーゲンを筋肉と肝臓に余分に蓄えられると、35kmあたりに来ると言われてるエネルギー切れに対応できるとか。初心者にはあまり関係ないという説もありますが一応試してみました。

【大会3日前~当日】

前日は早く寝たので朝2時起き。レース3時間前の4:30に朝食のヨーグルト、バナナ2本、オレンジジュース。5:30ごろ出発し、バスでダウンタウンのスタートラインへ。高低チャートによると、前半がんばれば後半は下り坂になっているので楽ができそうです。なので設定ペースが速めなのと気温が高くなりそうなのが気がかりでしたが、予定どおり前半から設定通りのイーブンペースでいくことにしました。



国歌斉唱などがひと通りあり、7:30レース開始!いつも練習のときにつけているGarminのForerunnerというGPSウォッチで記録したので、まずは序盤15kmのラップペースをグラフにしてみます。横軸が距離(km)、縦軸がペースで、右のほうにそのペースで走ったときのフルの時間も書いておきます。(ペースは、1kmあたりにかかる時間なので少ないほうが速いです。)



最初の3kmまでは人ごみでなかなかペースを上げられませんでした(最初の1 km はダウンタウンの高層ビルやトンネルのせいでGPSがうまく機能していませんが、たぶんキロ5分15秒くらいです)。4 km目からは少しペースを上げてキロ5分前後で走れています。10 kmぐらいまではあっという間で、51分ぐらいで通過しました。

ところが15kmあたりから調子がおかしくなり、給水でペースを緩めたり落ちている紙コップを飛び越えようとすると、ふくらはぎにつる一歩手前の違和感が出てきました。大学生のときはテニス中につることはありましたが、走っていてつりそうになったのは1回しかなかったので、まさかこんな序盤、しかも35kmの壁より全然前にトラブルが起きるとは意外でした。しかもその先にはピッツバーグマラソン一番の難関である高度差60m、1.4kmの上り坂が…。ここでペースをキロ7分ぐらいに緩めれば良かったのかもしれませんが、この坂を越えたら楽だからと、キロ5分30秒ぐらいで突っ込みました。



そして、坂の途中で右ふくらはぎを見事につりました…。一瞬立ち止まってストレッチをし、坂だけは歩いて登ることにしました。その後は徐々にペースを取り戻そうとしたのですが、一度つるともうだめですね。キロ6分台まで戻したものの、左右ふくらはぎにつりそうな感覚が常につきまとっています。ハーフ通過地点で1時間56分でしたが、このままではサブ4すら無理そうです。

生まれてはじめて、すねもつりそうになりました。腕を大きく振りながら足に負担をかけないように走ってみたものの、無駄でした。さらにひどいことに、右太ももの膝の少し上ぐらいの筋肉に激痛が走り、経験したことのない種類の痛みに立っていることすらできなくなり、道端に座りこんでしまいました。(肉離れかと思ったけど、あれはなんだったんだろう。)



一瞬棄権も考えました。でも2、3分休むとなんとか歩けるようにはなったので、歩いてゴールを目指すことにしました。そこからは本当に長かったです。途中で回復してきた気がして少し走ろうとしても、またつってしまったり・・・そんなことを繰り返しながら最後はボロボロになりながらの4時間54分でのゴールでした。途中は声援やバンドの演奏が絶え間なく続いているので、楽しかったですけどね。



つった原因は練習不足です。走歴が長かったり直前3ヶ月に月間200~300kmぐらい走っていれば10kmからフルのタイムをもっと正確に推定できたのかもしれないですが、私の場合は2月からの走行距離は90-235-155 km とサブ3.5を目指すには足りていなかったようです。あとは普段は10 km ちょっと、長くて25kmとあまり距離を踏んでないので、長距離のレースペース走をしてもっとしっかり足を作っておかないといけなかったかも。それと直前にあまり練習できなかったこと、気温、当日レース前の水分不足も敗因ですね。

完走はできて一安心なものの、いろいろ課題が見つかったので、またフルにリベンジしたいと思います!

4 件のコメント:

  1. 完走おめでとう。なんかマジなランナーになってますね、知らないうちに。同い年のあなたの頑張りをみても、私はマラソンをやろーという気になってないっす。マラソンしなくても、足がつる同い年より。

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  2. ありがとうございます!テニスよりまともに取り組んでます・・・。

    カツイチが最近3時間半で完走したそうなので、負けてられないと思ってペース上げたのも失敗でした(笑)

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  3. 完走すごいなあ!ペースのデータの取り方もすごい細かく見えるけど、論文に載せるデータの採取や提示に比べると楽なんだろーね。

    自分は、この年になってテニスとバスケとサッカーのどれも上手くなりたいなんて思うようになったんだけど、遅寝ね遅起きで、なんか練習時間を割いてない・・・ あと、こっちはボストンマラソンがあるから目標としては理想的なんだけど、マラソンを本格的にやってないからスタートラインにも立ててないよ。

    仕事の関係で短期滞在になっちゃうけど、9月にピッツに行くからよろしく!

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    1. ペースデータは数秒に一回のペースでGPSウォッチが自動採取してくれるよ。
      走ったあとでUSB経由でデータを簡単に見られるから、楽ちん。

      テニスは十分上手いじゃん(笑)ボストンマラソンは参加資格が3時間ちょっとだから、
      最低月300キロ以上走りこまないとだね・・・。

      9月はリクリーティングかな?会えたら会いましょう!

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