2012/05/21

カタールの旅3~モダンアラビア語タイポグラフィ

カタールでは英語とアラビア語の併記をよく見かけます。日本では英語の外国ブランドロゴをカタカナに直すなんてなかなかないと思いますが、ロゴもアラビア語化していました。


アラビア語で一番目にしたのは筆で書いたような、この書体です。
日本語の筆文字のような、伝統的な感じがします。


オリジナルの特徴をうまく残しているものもあり、興味深かったです。例えば、これ。

色、太さ、斜体、矢印の装飾など英語のサブウェイロゴの特徴が出ていて、かなりポップ。アラビア語版だけ見てもどの店かわかりそうです。アラビア文字は右から左に読むので、色の対応が逆転しています。


これも秀逸デザイン。Vの字っぽい部分、gの下の部分が絶妙に残っているのが面白い。


ブルーのボックスにセリフ体っぽい書体、入り口の内装もそのままで、GAPとわかりました。


アメリカにもよくある化粧品のSEPHORA。これはシマシマの内装がないとわからないかも。
アラビア語もサンセリフ体があるんですね。全く印象が違います。サンセリフでも、上下の点が正方形、ダイアモンド型、丸の3種類を見ましたが、丸が一番やわらかい印象。


ちなみに化粧といえば、高級ショッピングモールにいるようなカタール人女性は、全身黒尽くめベールを着つつもブランドバッグを持ち、サングラスをかけ、ばっちり化粧をしていました。(男性から見られないようにするためのベールなので、あまりじっくりは見られなかったですが・・・。)カタール人男性はパリッとアイロンを利かせた白い民族衣装Thobeを身にまとい、背が高くスラっとした人が多かったです。どの店も賑わっており、景気の良さを感じました。


CMUカタール校のロゴ。英語版はTimes New Romanの強いボールド体のような ロゴですが、アラビア語版はちょっと違う印象に見えます。でもなんとなく力強い感じがして気に入りました。


英語版は統一感がないような。アラビア語版が先にあって、それを元に英語版をデザインしたような予感がします。


SEPHORAもそうですが、直線が長いのは近未来的なデザイン?


ニューヨークによくあるデリカッセン。&がちょっと浮いてるような気がしないでもない。


機内のファッション系ショッピングカタログの本文もこういう丸みのあるポップな感じの書体でした。


丸文字風。


数字の場合、アラビア語も左から右に書かれています。英単語やURLなんかもそうです。英語混じりのアラビア語は目線の動きが多くて読んでいて目が疲れそうですね。ゼロみたいなのは5でややこしいです。


道路標識は筆書きっぽい書体でした。日本では視認性のために漢字を簡略化したゴシックを使っていますが、アラビア語看板書体ももっとゴシックっぽくなるのかもしれません。




文字の方向が違うので、鏡写しのような対照的な併記になっていることもありました。


日本にいたころ、大学の4年間はウェブ系企業でバイトしていたのですが、ロゴの取り扱いは大きさとか色とか背景との被りとか、ブランドイメージに影響が出るので、非常に繊細なルールがあったのを覚えています。なのでアラビア語のロゴ併記には驚きました。英語を読めない人への配慮、保守的な文化の中に急激に入ってきた海外ブランドをなじませようとする努力、ブランドイメージを守ろうとする書体デザインの工夫など、街で看板を見ているといろいろと発見があり、面白かったです。

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